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父の日に初めて感謝の気持ちを送ったこと

私は中学生の頃から父とは意見や考え方が全く合わずに一つ屋根の下に暮らしながら口を利かずに学生時代を過ごし、社会人になり自立してから実家に帰っても一言も会話がありませんでした。
特にこれといった理由やきっかけなどはありませんが、家族で同じ物事を行う時に全く正反対の言動を私がとるため一度激しく衝突して以来、何をしてもその様な状況になりますので、触れない方がいいのかと自分に言い聞かせ、父とは会話をしないことが最善の方法と思い過ごしてきました。
社会人になり、仕事にも慣れてきてプライベートも充実してきた頃に、学生時代から交際してきた女性と結婚することになりましたが、そのことも父親には何も伝えずに母親と兄弟だけに報告し入籍しました。
現在私は31歳になるのですがこれまでに一度も父の日に何かしたことがなく、いつも妻や妻の両親が気を遣ってくれていたのですが、学生時代からのわだかまりは消えずに毎年何もせずに過ぎていました。
私の父は、私の年齢からしてみれば平均よりも少し年老いていてすでに定年や年金を受給していますので、かなりの高齢でいくつかの持病もあります。
2年前に海外で受けた肝臓移植の方もあまり快方には進んでいないし、糖尿病も悪化するばかりで治療というよりは延命しているという感じで、頻繁に母親の方から連絡が入ります。
そんななか、昨年の春に癌の摘出手術のため入院を始めたのですが、母の日に実家に帰った際に一緒に父のお見舞いに行きました。
約2年ぶりの再会だったのですが、様々なところに管をはわされ急激に痩せ細った父の姿を目の当たりにしたときに、急に涙が出てきました。
自分にどんな感情がわいてきているのかも分からなかったのですが、それまでの感情がすべて消え心配と寂しさだけがありました。
妻から父の日のことを言われた際、それまではその日の存在すら気にしていませんでしたが、何かできないかと考えた結果、とある有名な神社に行きお守りを買いに行きプレゼントしました。
私の人生ではじめての父への感謝の気持ちで病弱しているとはいえ意識ははっきりとしている父は、投げ返してくると思っていたのですが涙を流しながら受け取ってくれました。
その後、頻繁に父のお見舞いに行くようになり、会話フ数は少ないものの時間が許す限りテレビを一緒に見たりしました。
この先、何度父の日を迎えることができるのか分かりませんが、これまでの分も一緒に父の命が少しでも存続できるようなものを送り続けたいと思います。

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